1「僕はここにいる」

一度歩むべき道を失い 自分が誰かも分からなくなった
僕っていう空っぽの生き物 それでも僕はここにいるんだ
これだけは自分でも 自覚してなきゃなって思う


真白な世界の中に 空っぽの僕が一人いる
目の前に手を伸ばしても 感覚すらなくなっている
この空間は何だろう 僕は何処にいるんだろう

何を考えようとしても すぐに消えてってしまう
僕がどういうやつで なんでここにいるのかも

何も考えずに このまま進んでみよう
ここに何もなくとも きっと何か見えるはずだ
僕の居た証が 必ず刻まれてる
それを見ればきっと 僕はここにいるって分かる


誰もいない空間に 泣いてる僕が立ってる
どんなに叫んでいても 喉が潰れて声が出ない
ここは一体どこだろう 僕は何処へ行けばいい

走ってみようとしても 進んでないように思える
これが夢ってやつで 目覚めたら抜け出せるかな

何も考えずに 目を瞑ってみよう
この真っ暗の世界に きっと何か浮かび上がる
僕の中に記憶が まだ残されてる
それが蘇ればきっと 僕のことも分かるだろう



僕はどこに居るんだろう この真白な世界の中に
記憶も消え去っていく 何も思い出せなくなった

まるでこの世界に吸い込まれるように
僕の中は空っぽになっていく



何も考えずに 目を開けてみよう
この世界の中でも きっと証明できるだろう
僕の中の記憶が まだ残っていれば
それを思い出せばきっと 全てがわかっていくから inserted by FC2 system