108「夕焼けの空へ」

夕焼けの空へ 一つの願い事
叶うかなんて 誰にもわからない
君には分かるかい?


手を高々と上げて 風の向きを読む
そのまま手を振って 昨日の僕に「バイバイ」

歩いてきた道に 吸い込まれるように戻ってく
これが当たり前のことで いつもそうしてる
こうして夕方を迎える

夕焼けの空へ 僕の声を届けて
響くかなんて 僕にもわからない
君にもわからないだろう?
でもこの声を 知らない誰かに
届けたいんだ


目から流れたのを拭いて 真直ぐ前を見る
そのまま足を進めて 明日の僕に「ハイタッチ」

出て行った家を 思い出さぬように暮らしてる
変わったことと分かってて いつもそうしてる
こうして夜に溶け込む

夕焼けの空で 海が茜色になる
綺麗かなんて 僕は決められない
君には決められるかい?
でもこの景色(え)を 誰かと一緒に
見ていたいんだ



まるで絵画のような そんな夕焼けを
君と見ていた



夕焼けの空へ 僕の声を響かせ
遥か遠くまで 伝わるといいな
君にも伝わるのかな?
でもこの声は 世界の人に
伝えたいんだ


夕焼けの空へ 一つの願い事
叶うってことは 僕には分かってる
君も分かるだろう?
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