118「初音」

僕も知らない 大自然の中に
心を癒してくれる 初音が聞こえる
きっと別のどこかで また他の人を
癒しているのだろう

高い山の 一番てっぺんからでも
よく聞こえるんだ
鳥たちの鳴き声が

ほら 耳を澄ましてごらんよ
この山の生き物が 君に語りかけてるよ
何を語ろうとしてるか 分からなくてもいい
鳴き声を聞いてれば それでいい


この星の中 誰にも知られぬ
心を浸してくれる 場所が実在する
他にもあるだろうが 僕にとってここが
とても癒されるんだ

遥か遠く 別の森の中からも
聞こえてくるよ
初音という音が

ほら 手を耳に当ててごらん
季節のこと感じて 鳴き止まないでいるよ
今年に挨拶をして 季節に挨拶して
鳴き声が季節を 伝えている



不如帰(ほととぎす) 鳴く頃に
新しい季節がやってくる
不如帰の鳴き声を
人は「初音」と 言うのだろう



ほら 耳を澄ましてごらんよ
季節に反応して 可愛い声が聞こえる
その鳴き声を聞いて 癒されるけど
同時に季節のことが 伝わるよ
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