127「安らかに眠れ」

困ってもないような ましてや嬉しくもないような
複雑な顔した君
どんな夢を見てんだろう そう思いながら
寄り添うように眠る

思えば酷かった料理 家で学んだって言うけど
でもその料理が君の 出せる味なんだね
どれだけ不味くても 僕は食べきっていたんだよ

君の手と僕の手を 絡めてはキスをして
君のことを知る
涙流しても 君に呼びかけても
目覚めてはくれない


無防備な身体や 色を白くして眠っている
目も伏せている君
今何が見えるんだろう そう思いながら
冷めた唇にキスを

一緒に買ってきたTシャツ 「同じ色がよかった」と
でも僕には僕の 君には君の色で
服の色は違えど 心の中は真っ赤な愛色(ハート)

二人が映るペンダント 君の首に掛けて
君の最後を見る
思い出語っても 君の好きなとこ言っても
ずっと目を閉じたまま



そっと君の中へ入り込んで
心の中でお話しようか
これからのことを
延々と語るけど



卒業写真の二人を 眺めては懐かしみ
当時を思い出す
見ていてくれる? いつか僕も行くから
そのときが来るまで
安らかに眠れ
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