128「錆びついたブランコ」

小さな子が集まる公園の隅っこ
長く使われぬ 錆びついたブランコ
最後に使ったのは 誰なんだろう

新しいのに比べて 乗ると「ギーギー」うるさい
今にも壊れそうで でも壊れない この不思議
公園が消えるその日まで
頑張っているんだろう

壊れぬように 落とさぬように
ずっと繋ぎとめている
まるで命を 繋ぎとめるように
鎖を握っていよう


誰もが休める公園の端っこ
放置されたまま 錆びついたブランコ
初めて使ったのは 誰なんだろう

独りぼっちのまま 雨風に煽られる
守られていなくても 必死に生きてる その努力
公園が使われなくなっても
努力は生き続けるだろう

古びても 傷が多くても
必死に守っている
まるで力で 繋ぎとめるように
今も頑張っている



錆びついたブランコ もう乗れることはなくとも
僕はずっと見ているよ
この場所と一緒に消えても
昔から知っている君のこと
ずっと見守っているよ
このウィンドウを閉じる
inserted by FC2 system