129「手の中にある塊」

この手の中にある魂　どう扱えばいいの？
握りつぶすか　それとも　飲み干すか
やり方は僕次第　消し方も僕次第

もみ消される真実　血塗られていく歴史
なんで僕がいるんだろう
なんで君もいるんだろう
魂よりも先に　記憶が潰されているようだ

手の中で眠る魂　これを潰せば誰かが死ぬ
そんなこと信じながら　潰せずにいる
こんな臆病な僕を　誰か潰して


この地球にある魂　どう扱ってきたの？
生まれさせるか　それとも　殺してしまうか
やり方は人次第　殺り方は僕次第

消え去った現実　染められていく身体
なぜ世界があるのだろう
なぜ地球があるのだろう
この身よりももっと　危険なものが撒かれているらしい

手の中で生きる魂　これを落とせば誰かが落ち
その衝撃で死に行き　土へと帰ってく
危ない橋を渡って　誰か落ちていく



手の中にある魂　どう弄べばいいのか
僕にはまだ分からない