132「悲劇の詩」

扉を閉ざして ずっと泣いている
悲しみの涙か 悔しさの涙か
その悲劇の塊 僕にかけたらいいのに

雨のように降り注ぎ 怒りのように消えていく
一粒の水滴が 蒸発していくように
嘆き苦しみに耐えている

悲劇の詩 繰り返し 今もどっかで聴いてる
人の苦しむ音 悲痛な叫び
どんな場所にも それはあり 今日も耳に入ってく
この地の上の 怯えるような声が


耳を塞いで 今も逃げている
なぜ逃げるのか どこへ逃げるのか
この恐怖の末末 逃げ場もなかろうに

矢のように突き刺さり 空気のように抜けていく
まるで人間が あっさり死んでいくように
ゆっくりと静かに消えていく

悲しみの詩 口に出し また歌われ続けてる
命を絶つ音 最後の言葉
逝った先でも それと会い また耳を塞いでる
甦るときに まだ聞こえるかも



地上に耳をあて 自分で声を確かめる
死人からの声 苦しむ人の声
胸が張り裂けそうで
聞いてられなかった



喜びの詩 再生し 頭をよぎり続ける
生き残る音 歓喜の涙
きっと束の間 また争い また逃げるんだろう
悲劇の詩 思い出しながら
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