134「それぞれ」

僕の中にあるもの 大切な宝物
君の中にあるもの きっと大事な物
そんなものを皆 それぞれが持っている

胸ポケットの奥に 隠された君の事
それがどんなもんなのか 僕は知る由もないけど
君にしかないってこと 僕は分かっている

生まれ来る人それぞれ いろんな物を持ってる
それをいつ使うのか それがいつ使われるか
それぞれのタイミングで
決まるんだろう


僕の中にあるもの ずっと閉っている
君の中にあるもの 僕が知らないもの
誰でも心に 一つはあるんだよ

この喉の奥に 積まれた僕の物
それが取り出せるのか 君には分からないけど
僕にしかないってこと 君は分かってくれた?

生きている人それぞれ 違った物を持ってる
それがいつ使えるか それをいつ使うか
都合のいいときに
使うんだろう



走る速さ 読む早さ 喋る速さ
その全てが それぞれの物で
無理に変えられなくて どうすることも出来なくて



死に行く人それぞれ 特別なもの持ってた
それをいつ使ったか いつまで残したか
全て使い果たして
逝くんだろう
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