138「それでいい」

きっとまだ　この世に未練が残ってる
それがなんなのか　まだ探している


指で数えれるぐらいしか　まだこの地を踏んでいないけど
それでもここに存在する　それだけでも良いんじゃない
意味は見出せないけど

身体(この)中で動いてるもの　それが全てで
それ以外を受け入れないのが　この身体
そのおかげで　ここまでいるんだけど

僕の胸ポケットのあたりに　大切なものが隠れている
掘ってみないと　姿は現れないけれど
生きてればそれでいい


年を増していくごとに　辛いこと悲しいことあるけど
乗り越えてここまでいる　それも立派なもんじゃない
どうかは分からないけど

海の中で生きてるもの　たった一部で
そこ以外の場で生きるのが　僕らで
屋根の下で　今も生きてんだけど

僕が手を押し当てる部分に　その源が宿されてる
このままじゃ　全然見えないけれど
あるからそれでいい



そんな大それたもんじゃない　でも僕らの心にある
それだけは確かだよ　誰がなんと言おうと
これがあるから皆生きてる
それでいい



僕らが立ってるこの地に　その核が眠ってる
進まなきゃ　見えもしないんだけど
そのままが一番

きっとまだ　希望は残ってるから
どんなことなのか　今も探している