148「響」

何がしたいわけでもなく ただこの時を生きる
それだけでもいいんだろう
生きる以上に要るものは きっとないだろう

手のひらにある 伸びてる この生命線(いのちづな)
これが道であるなら 僕は今頃 どの位置にいるんだろう

生き続けることの意味を 争いを通して理解して
それに従うでもなく この命を保ってる
いつか消えることはあるけど
その時が来るまで 守ってる


特に悩みもないけれど ただ平凡に過ごす
別に悪くもないだろう
地に還るまでにすることは たくさんあるけど

地上にある 続いてる この地平線(たびじ)
その上に立ってるなら 僕は今も 気づかずに歩いてる

命がある限りは いろんな道を通過して
導かれるわけじゃない 自ら歩んでいく
たまに落とし穴もあるだろう
それを乗り越えて 生きてる



人の心は弱くて 簡単に消えてゆく
それでも生まれ続けて 愛を生み出してゆく
そんな人間に 生まれてよかったな



生き続けることの意味を 誰かの死で確かめ
それに影響されて この命を誓ってる
誓いが破られたら消えてる
それを覚悟して 僕がいる
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