151「苦い深友」

朝一番に入れる 目を覚ますために飲んでる
苦いのが美味い
どこまで冷えても 飲んでしまえば同じで
苦味も本物で

甘みはかなり控えめで 苦味はコチラでやるんで
そっとしておいてくれないかな
僕の舌に合うように 微調節はお手の物
良い品質で作るから

新調したマグカップに 入れたての香り
好きな人は好きだろう
この大人な香りは 飲んでからも味わえる
最高なもんだろう


深夜帯の相棒 一晩だけ付き添っている
苦くも深い縁
いつまで置いてても そこで静かに香ってる
美味さも残して

ミルクはなくても良いから 黒いままのお楽しみを
僕はゆっくり染み付けるから
僕の好みに合うように 豆も自由に選ばせて
不味いのは飲めないんだ

それにピッタリのティーセット 注ぎたての熱さ
そのときだけの熱量
朝陽に映える湯気 白くそそり立って
誘惑しているんだ


店で頼んだあの味 入れたての苦さ
ずっと待っていた感覚
自然に入る香り 僕を誘い込んで
飲んでと言ってるんだ

最後の一滴まで キレイに飲み干す
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