154「メッセージ」

ノートの切れ端に 必死に書き溜めた言葉
僕が誰で 何のためにいるのか
分からないときに書いた 小さなメッセージ


部屋に垂らされた 一本の紐
あれにぶら下がれば 違う世界へいける
そんな気がしていた

苦しんで 悲しんで それでも立ち直って
もう限界で 何もできなくて
手をグーにして 壁を殴ってる

誰も苦しめない 僕も苦しまない
そんな知らない世界が あるのかな
ストレスもない 頭も抱えない
そんな理想の穴場が あるとすれば
僕は飛び込むのか


絶壁を滑って 一本の木へ
さらに滑ったら 未知の空間へ招待
そんなこともあるのか

苛立って 殴りたくて それでも抑えて
もう一杯で 沈められずに
手を壁に当て 泣きじゃくってる

苛立ちを抑える 自分を抑える
そんな良い場所は この世にない
泣きもしない 泣けもしない
そんな僕への空間 あるとすれば
きっと入るだろう



感情がなくとも 殴ることはできる
相手は誰であろうとも そのぐらい容易い
本当は殴ったら いけないと分かってる



欲求を減らし 自分を殺す
それが出来る場所 どこにある
感情はない なくてもいける
そんなありえぬ場所 あるとすれば
僕は入るかな

ノートの切れ端の 表現できぬ言葉
僕が何で この場所にいるのか
分からないときに書いた 僕へのメッセージ
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