162「キャンバス」

僕がもし絵を描けたら 君の姿を描いているかな
半裸になって 少し顔赤らめ 自然な感じで座って
僕を見つめてる


朝陽に映える富士山 水面に映る逆さ富士
それをこの目に焼き付け しっかりとこの胸に

水でふやけた 穴開いたキャンバス
その穴を用いて 何か描けないもんかなって
まともに描けもしないのに 無駄に悩みまくって

僕がもし絵を描けたら 目の前の景色は描けるかな
真剣になって 少し場所ずらし 飾れるような景色を
僕は描いてみたい


緑と空にマッチする 鮮やかに広がる花畑
一本この腕に摘んで 記念にでもしよう

折り目がついた 薄汚れたキャンバス
それを直すように キレイなものを描こうって
スケッチブックに下書き あまり意味はないかな

僕がもし絵を描けたら 蜃気楼さえも描けてしまうかな
そこだけ見つめて 目を逸らさずに 溢れ出る姿が
僕には見えてる



いろんな場所を散歩して 日々良い場所を見つけて
その場で絵を描いてゆく そんな人に まだ憧れて



僕がもし絵を描けたら とりあえず何を描くのかな
色々探して それを逃さずに 自然に映る姿を
僕は描いていくよ
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