224「OCEAN」

深海の底から 日の光を探してる
手で真探っては 掴み取ろうとしてる

大音量のスピーカー 誰かの足音が
ずっと響いて
この環境のせいか 今も誰かの声が
頭を突いてくる

大海という名の迷宮 どこまでも続いて行ってる
出口はあるだろうけど それに着けないだけで
だからって泳ぎゃ着くわけもない
眼を閉じて そっと考えてみる


濃い霧の中より ミストの方が良くてさ
目で探しては 吸収しようとする

低速度の自転車 静かな走音は
ちょっと近くて
さっきの雨のせいかな 誰も気をつけて
道を歩いてく

深い森の深き茂みへ 泥道が果てなく続く
抜けることは出来るだろう ずっと呑まれてくだけが
永遠になるわけもないから
腕組んで じっと耐えてみる



カメレオンのように 色を変化させるなんて
僕には無意味で 何の役にも立たない
でもこれだけは言えるさ
それがスゴイってことだけ



大空という名の深海 この星にずっと広がって
抜けることは難しくて むしろここに居たくて
今も浮き沈みしているから
平泳ぎで ちょっと遊んでいこう
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