232「いつまでもここに」

どんなに小さくても　そこにあるのは確かで
誰にも見えないわけじゃなく　単に見えないだけで
本当にあるかも

虫眼鏡で覗いて　それを確かめれば
簡単に分かるけど
踏んだり触ったり　感触で探しても
超難解なだけで

繊維の隙間にある　いつかの思い出の欠片
何角形になっても　中身は詰め込まれてんだ
大地震が来ても　決して壊れずに残ってる
Little your memory


軽く払っても　落ちているかも分からず
アスファルトに入ってれば　誰にも踏まれずに
そこにあり続ける

顕微鏡で調べて　カラフルな何かに
たどり着けばいいけど
どんなに近くでも　この目で見つけても
実はマガイモノで

指紋の間と間のとこ　著名人と握手の跡
そのさらに奥の　クボミにあてがわれてんだ
衝撃を受けても　外れたことはないだろう
Little my memory



マニュアルに沿った　道の行き方なんて
全然面白くないじゃん
どっか欠けてでもさ　自分なりに行くことに
意味があるんだろ



この体の内側　記憶された行動から
球体の何か　体中に流れてんだ
どっか転んでも　漏れ出したりはしないよ
いつまでもここに