235「October」

駅から徒歩3分の 観覧車が見えるカフェで
特大パフェ頼んで待ってる

「もう時間じゃないの?」 「まだ時間じゃないよ」
時計をたまに見ながら 僕ら楽しく喋繰って
ジュースを飲み干すと またそこのバーへと
チラリ時計を気にして たっぷり注ぎに行く

10月の初めで 6時ももう暗くて
外に出りゃ寒くて 長袖が似合って
秋にとっくに入って 次は冬なんだと
冷たいジュース飲みながら ちょっと思っていた


夢のち朝の7時は 焼きたてパン一枚を
じっくり噛みしめ過ごしてる

「もう時間じゃない?」と 何気なく言われて
寝ぼけたままで支度を 僕は慌てコケかけて
バランスを取りながら 器用に足を通して
少し速度早くして 朝を稼ぎに行く

1日の初めで 朝はもう寒くて
陽が出りゃあったか 半袖はおさらば
冬を少し感じて こっから本番で
顔出した太陽見ながら 「冬を越えられるか」



通勤ラッシュ 息を切らす
遅刻しない為の 朝の準備運動



10月の初めで 風はもう寒くて
下着に薄い長袖 それがマッチして
衣替えが終わって 冬を待ち構えて
季節を抱きしめながら 少し備えてる
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