241「砂のシスター」

遠い砂漠の 砂に埋もれたシスター
死んでいるのか まだ生きているのか
見ただけじゃ分からない

水もないような場所に 人々が暮らしてる
たまに降る大雨に 必死に助けられてる
日本じゃ考えられないぐらい
水が助けている

この砂漠と化した場所にも 昔は緑があったろう
子どもがはしゃぎ回って 男らは木を担いで
楽しい縁日とかも あったに違いない
もう見れないけど


近い未来の いつか来たるシスター
いつ来るのかは まだ分からないこと
予想なんて外れるし

既に干からびたとこに 水なんかありえなく
植物なんてものも そこらに生えてないよ
ここじゃ当然ってぐらいのことで
緑はほとんどない

この先の遺跡もどきは 多少の水はあるらしい
砂利の混じった泥水 腐りきった食べ残し
食べれぬ日が続いて 餓死したのだろう
悲しい話だ



まだ行っていない所にも 悲惨な場所があるだろう
戦争が絶えない国 被爆してきた人たち
後遺症も残って 苦しんでるんだろう
残酷な話だ
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