267「飛行船」
遠くの山の麓の奥から 飛行船が顔出す
そこまで大きくないけど まだ乗ったことはないな
いつか乗って 大空散歩でも してみたい
太陽と被るとこまで 飛行船が近い
それを見ようとすれば 眩しくて開かない
こんなにも必死に なっているのに
飛行船に乗って 鳥と優雅に泳ぐ
僕の考える贅沢
少ししょぼかろうが 僕には楽しみで
譲れぬほど憧れる
そんなもんだよ
遠くの山の麓から 飛行船が出ていく
ゆっくりと移動して その姿を隠してく
いつか乗って その奥の方へと 行ってみたい