277「送迎バス」

こんな夜遅く もう終電だってないのに
タクシーだってありゃしない
どっかのホテルで 今日一晩だけ
夜を明かそうか

真夜中の道路に 2つの目が現われて
僕を照らし出す
通った後の風は 女のスカート揺らして
僕を赤くする

送迎バスに乗って さぁて どこへ行こう
宇宙・海中以外なら どこだって行けますと
運転手が語ってた
本当かどうかは その人の腕次第


深夜寒い時 人の気配もなくなって
タクシーだっていやしない
近いホテル街 今日一日だけ
入り浸ろうか

目の前の道路が ライトであらわになって
僕の足も出る
車からの光 安心感を誘って
僕は安堵する

送迎バスに乗って やっと 家路に着く
奇虫・害虫が出る夢 それに少しうなされ
気づけばもう到着
どこを進んだのか 分からずに帰り道



送迎バスに乗って さぁて どこへ行こう
宇宙・海中以外なら どこだって行けますと
運転手が語ってた
本当かどうかは その人の腕次第
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