288「TAXI」

赤信号に阻まれ午前9時 ラッシュはとうに過ぎた
横断歩道にゃ 誰も通らずに
時が通り過ぎるのを 車内から見ている

強い風が吹いて そこらの木々が揺れてる
もう寒くなって 枯れ葉がガラスに落ちてる
それを踏んづけて人々も
寒い中を進んでいる

夕方の道路見て はしゃいで帰る子どもたち
今日は何があったの?と ママから聞かれるんだろう
楽しく話す姿が このガラスに映されて
少し涙ぐんでいる


黄信号に気づき早支度 バイク乗って車へ
そこらの自転車 鍵もかけないで
第三の人物を 待っているかのようで

通り雨が過ぎて アスファルトも輝いて
雫もポタポタ この周辺はシトシトで
突然の雨に通り人
肩震わせて歩いてく

朝方と裏腹に 疲れきって帰る人ら
疲れたからおやすみと 帰宅早々言うんだろう
夜を楽しむはずが ドタキャンにされたから
ショックを受けている



赤信号待ち 背もたれは僕の身を持ち
来たるべき時が来るまで 支えてる



夕方の道路見て はしゃいで帰る子どもたち
今日は何があったの?と ママから聞かれるんだろう
楽しく話す姿が このガラスに映されて
少し涙ぐんでいる
inserted by FC2 system