289「泡い初恋」

ほんの数秒で　泡となって消えてった
僕の初恋は　まるで泡のよう


一目惚れじゃないけれど　徐々に徐々に積もってく
始めのうちは小さくて　目にも見えぬほどで
それでも確かに　出来ているんだよ

泡のようじゃすぐに　潰れてしまうかな
潰れぬよな　力強いやつだよ
水となればもうね　元から潰れてる
そんなじゃなく　岩の如く堅いの

当然のように水の中　流されるようにフラれた
堅かった岩も砕けて　木っ端微塵になってた
嗚呼　なぜ僕はこうなの


ほんの数秒で　泡となって崩れた
僕の初恋は　単純に終わるよ



当然のように水の中　流されるようにフラれた
堅かった岩も砕けて　木っ端微塵になってた
嗚呼　なぜ僕はこうなの