29「ソングライター」

薄汚れた五線紙に メロディを刻み付けてる
どんな曲ができるのか 僕にも分かりはしないけど
これを歌ってくれる人が 幸せになれるなら
僕はどんな曲でもいいから


日々散らばる言葉にも 歌になる言葉があるんだ
歌になりそびれた言葉も いつか誰かに選ばれるだろう
曲先で書こうか 詞先で書いていこうか
どちらを選択するかで イメージも違っていく

ソングライターとしての威厳 そんなもん感じたことはないけど
世の中にはもっとすげぇやつ たくさんいるんだってこと
それはみんな分かってる
分かろうとしているか謎だけど

五線紙のメロディに沿って 言葉を並べていくけど
ちゃんと雰囲気に合ってる?
少しでも韻を踏めてる?
って 何度も悩まされてしまう

僕に作詞なんて向いてるのかな


取りこぼした言葉にも 奇跡のフレーズは残ってる
出遅れていた言葉も きっと僕が使うだろう
曲先で書こうか 詞先で書いていこうか
歌の情景と イメージも違ってくる

ソングライターとしての威厳 そんなのとっくに消したけど
今の僕には出来ていないこと 余裕で出来るやつもいる
それは誰でも知ってる
僕の思い込みかもしれない

五線紙に記号を浮かべて 音を作っていくけど
イメージ通りになってる?
歌詞とちゃんと合ってる?
って 自分を追い込んでしまう

作曲は夢のまた夢か



作詞作曲するだけで Singer song writerとまではムリだけど
今の僕に出来ること ただひたすらにやっている
それは仕方ないからじゃなく
自分の可能性を伸ばすため



五線紙に鉛筆を走らせ 歌を完成させるけど
音と歌詞は合ってる?
歌詞の意味はわかる?
って 最後まで心配してしまう


クシャクシャの五線紙に 歌が刻み付けられてる
どんな歌になってるか まだ僕にしか分からない
これを聴いてくれる人が 癒されるのなら
僕はそれで満足なんだよ
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