314「夢風船」

萎んでく風船に 夢がたっぷり詰まってる
それを助けるように 子供らは追いかける
夢を集めるために

風に飛ぶ風船に 夢はひとつも見えず
もう諦めたように ただただ見上げている
夢は心の中に

冬は寒いけど はしゃぐ子供らは
寒さはヘッチャラで
雪は降るけれど 夢で子供らは
その身をあっためて

雪降るその空に 赤風船が飛んだ
まだまだ萎まずに 夢をどこまで運ぶ?
純白のこの空に 白風船も飛んだ
この空に隠れて 夢はどこまで上へ?


浮かんでく風船に 夢が少し入ってる
その夢を掴むよに 子供らは走りこむ
夢が欲しいがために

外は冷えるけど 動く子供らは
絶えず熱くなって
埋もれちゃう程度 笑顔の子どもは
普通に抜けれて

牡丹雪が落ちゆく その中へ飛んでいく
簡単に割れ落ち 街に夢が落ちてく
雪色の空から 落ちた赤風船は
その風に吹かれて 夢はみんなのとこへ



クリスマスより先に プレゼントをあげようか
夢がたっぷり詰まった 夢のような風船
まだ割ったらダメだよ 夢が逃げちゃうからね



雪降るその空に 赤風船が飛んだ
まだまだ萎まずに 夢をどこまで運ぶ?
綿のようにフワフワ のんびりと落ちてくる
その中に風船も フワフワと浮かんでる
inserted by FC2 system