325「ダイナマイト」

遠くにある街で　突然の大爆発
そこは焼け野原で　家屋なんかとうに消え
人はこの事件を　ダイナマイトと呼んでた


徒競走のバトンとか　それらしく思える
この形だけがね
女が握るアレすら　マジでそれに見える
色はかなり違う

火を着けたって　なんも起こりはしねぇって
どこかのヤクザは言ってた
そんじゃ着けちゃおうぜ

ドカンと一発！　禿頭　なんて
ガキの頃によく言ってた
そのことの意味　分かりかけ　そして
心の中に溜めてた


表彰状の筒とか　色変えりゃ同じで
意外に見間違う
女が咥えるアレも　かなり太いのなら
握ればマジでそれ？

マガイモノじゃ　俺たちは殺れねぇぞって
バカな黒服は言ってた
試しにやってみよう

性懲りも無く　連弾で　なんて
自殺行為に等しい
それを介して　理解して　そして
頭の中に蓄積



近くにある山で　突然の大爆発
そこはもう荒野で　樹がメラメラ燃え上がる
近所で山火事は　ダイナマイトと名付けた



ドカンと一発！　禿頭　なんて
ガキの頃によく言ってた
性懲りも無く　連弾で　なんて
自殺行為に等しい