337「Zornig」

昨日殴られた頬が　赤く腫れ上がってる
少し撫でてみると　ジン…と痛さが伝わる
こんなはずじゃ　なかったろう

道路についた血の跡　別に事件じゃないが
誰かが騒いでたんだろう
俺は関係ないぞと　素直に否定しても
周囲は俺に目を向けてる

被害者面しやがって　こっちの気も知らないで
何したってんだよ　500字で言ってみろ


昨晩焼けた家屋は　既に崩れ去ってる
遠くから眺めて　その酷さを思い知る

犯人からの警告　『次はお前だ』という
在り来りな犯行文で
何故か俺は一味だと　サツに勘違いされ
近所じゃ俺は犯罪者に

勝手に思い始めて　ミスなら「ごめんなさい」
それだけなのかよ　俺が被害者だぞ



ケリをつけようか　この取っ組み合いの果てに
怒り溜まってんだ　俺のはちと痛いけど
半殺しでやるから　安心していい



被害者面しやがって　こっちの気も知らないで
間違いでもそのまま　後始末なんかない
この怒りはその　サツに向けてなんだ