339「鐘の音」

遠い鐘の音が　僕の耳まで届く
暖かい部屋の僕は　その音を逃してる
逃がさないように　鷲掴みしなくちゃな

寒い外の奥で　誰かが鳴らしたの
君は見ていたの？
その音を僕だけ　素直に聴いてたの？

終わりに出会うとき
同時に始まりに出会う
それが世界の基本
それは歪みはしないだろう


時の鐘の音は　何処ら辺まで響く
笑って年越す僕は　その音に避けられる
避けられていいさ　僕は聴かない方だ

マフラー巻く人が　ぞろぞろ歩いてる
君もそこにいる？
その中に僕まで　行かなきゃだめなのか？

暗闇に入りゃあ
また光の道は開く
それが世界の基本
途中で折れ曲がりはしない



日本中の時計が　また始まりを鳴らしてく
繰り返されることが　当然かのように



終わりに出会うとき
同時に始まりに出会う
それが世界の基本
それは歪みはしないだろう