379「小柄な君」

停留所にいる小柄な君に
何を話しかけよう
話しかける そう決めて
隣りに座るよ

雪の積もる町 暖かさに身を委ね
手袋を一つ差し出すと 君は笑ってる

雪に埋れて泣いてても 私はすぐそばにいるから
手を伸ばして 私を見てて
君がいることにホッとして 私も安心しているから
手をつないで 帰ろう


寒さで凍ったその滝
眺めては一息つく
あとで来よう そう誓い
あとで来るよ

雪かきしてる人は 腰を少し痛めてる
手伝おうとする君 少しお邪魔に見えている

雪玉を当てられても 泣くのを我慢する君は
とても強く 勇敢だよ
一緒にマフラーでも巻いて 寒さをしのげればいいかな
二人で一緒なら いいよね



溶けだした雪には なにかと
お世話になっていたのかも 自覚はないんだけど
それに気づかせてくれた 君はどこにいるの?



雪に埋れて泣いてても 私はすぐそばにいるから
手を伸ばして 私を見てて
君がいることにホッとして 私も安心しているから
手をつないで 帰ろう
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