384「私は笑っていますか?」

黒い空の下で 雨を浴びる私
どこを見てるのって そんなの聞かないで
私も分からない

両手で器を作っても 溢れ出す雨水
「勿体無いから飲んじゃおう」
それを止める貴方
貴方から見る私は 笑っていますか?

雨が涙のように流れて
服に染みこんで 下着が見えてる
微笑んでるように見えてても
目は「笑ってない」と 訴えかけている


雨に向かい歩き 全て受ける私
ブロックするなんて 罰当たりなことで
私にはできない

髪を伝って流れ落ちる 冷たく染まる雨
地面に溜まり水溜り
それを踏んだ貴方
貴方に映る私は 笑っていなかった

地下水道のような匂いに
今を奪われて すぐ我に返る
ひっくり返った傘に溜まるのは
悔しさの雨と 溢れ出る目汁



止んだ雨の後には キレイな虹がかかる
それが今の感情? そんな都合よくない
この感情の渦は 簡単には消えんさ



雨が涙のように流れて
涙も溢れて なんでここにいる?
ひっくり返った傘に映るのは
びしょ濡れの私 無表情でいる
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