40「忘れてしまったモノ」

僕の中の記憶に 欠けている部分がある
家族との思い出か 大切な君との思い出か
それすら思い出せそうにはないんだけど
1つだけ分かること それは
すごく大切な思い出ってこと


ねぇ 思い出ってやつは 頭にしまってあるのかな?
一度消えてしまった記憶は 元には戻らないのかな?
ねぇ 何で消えていくの?

胸の深い場所にしまってた 家族との思い出
いつ零れていったんだろう?
これからも拾えない記憶が まだたくさんあるんだ

忘れてしまったモノ いや 忘れようとしたのもあるんだ
大切なことばっか忘れて いやなのは全部残り続ける
自分の頭なのに なぜコントロール出来ないんだろう
大切なことだけ覚えていたいのに・・・


ねぇ 懐かしいものは すぐに取り出せるんだよね?
ずっと放置してた景色は 崩れかけているのかな?
ねぇ 忘れるのって良いこと?

この身体に染みついてた 君との思い出
衰えと共に失ったのかな?
もう取り戻せない思い出が 僕の未練に変わってく

消えてしまったモノ でも 消えなくて良いことばっかだ
ついでってので忘れて いるモノに限って忘れ去ってく
自分の頭すらも 未だ自在に操れていない
なぜ残しとくことが出来ないの・・・



忘れていくことで 新しいことを覚える
大切なことが消えるくらいなら
新しいことなんて覚えなくていい
昔の思い出だけで 僕は十分に幸せ



失いたくないモノ それは 思い出っていう宝箱
いつの間にか開けられて 少しずつ出て行ってしまう
自分の心からも 小さなモノになり失われてく
忘れてしまったモノ 僕なのかも・・・


僕の心の中に 抜けている部分がある
大切な思い出か 消えてもよかった思い出か
それすら思い出せないのが今の僕だけど
ただ1つだけ 分かること
思い出には違いないこと
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