400「優しい街」

幻駅へのベルが鳴った
風の匂いが　新しかった
初の地への期待が高まった
人の姿が　微笑ましいな

時計台のカウントダウン
one two three
真昼のドでかいパレードで
Let's show time!
さあ行こうか

路上で歌うミュージシャン
彼の上手さに人々は
お金を投げている
大声客寄せ店長
思わず振り返る主婦は
小競り合いをしてる
楽しい街だな


子どもらの声が聞こえてきた
なぜだかここが　懐かしかった
古びた駄菓子屋が見えてきた
幼い子らが　ガムを買ってた

夕方を知らせる鐘の音
イチ　ニの　サン
街一でかいスクリーンに
Hi! Welcome!
いい感じだ

ダダをこねている子どもに
悪戦苦闘の母親
泣き止まないでいる
手を繋いで行くカップル
「見て」と言わんばかりのように
すごく強調する
幸せな場所だ



前の街が恋しい　なんて
今は思ってないよ
素敵過ぎるこの街　まるで
宝石のようじゃない
手放す理由(わけ)がないよ



仲良く談笑する子は
とてもいい笑顔浮かべる
話し足りないのか？
オープンカーで登場の
大金持ちのドラ息子
優しく見てる人
優しい街だね