442「カサブタ」

地下鉄の風に吹かれて　スカートがめくれ
読もうとしてた新聞は　ボロボロに破れ
最後に何が残るの？

一直線の光　その中には人影
掴もうとしたら　火傷しちゃうぞ

松明でも担いで　未知の洞窟まで
そこで見たものを　忘れるんじゃないぞ
末代までの伝説だ


鼻につく臭いが痛く　涙が止まらず
心にしてたハンカチは　既にビショ濡れで
搾れば涙が出るの？

不規則な水滴　その中身はなんだよ
掴もうとしたら　分裂したよ

水溜り踏まないと　そこまで着けないぞ
カスリ傷ぐらい　勝手にカサブタに
痛みなんか消えて行くさ



誰もいないよりはマシ　水嵩は更に増し
他の誰かを攻め立てる
手を差し伸べるヤツを　誰かお膳立て



松明でも担いで　未知の洞窟まで
そこで見たものを　忘れるんじゃないぞ
末代までの伝説だ

水溜り踏まないと　そこまで着けないぞ
カスリ傷ぐらい　勝手にカサブタに
痛みなんか消えて行くさ