45「風の通り道」

深い森林の中　風が吹き抜ける
生暖かいようで　少し冷たさが混じってる
ここでしか味わえない
木々の香りが広がる

風の通り道　どこか景色が違ってる
木々が生き生きしてんのかな？
実際はどうなの？って
木からの答えを待ってる

風に大木が揺れて　ギシギシ音を立ててる
限界まで粘って　威厳を保ち続ける
季節への恐れもなしに


高い山の中　風が頬をくすぐる
少し湿気の多い　霧混じりの白さになってる
山でしか感じれない
雲海の景色が広がる

風の通り道　ここだけ酸素が濃いんだ
風が通ってるからかな？
本当はどうなの？って
雲の先を見て聞いてる

風で雲が流れて　その形を自在に変えてる
最後は雨に変わり　大地に恵みを与える
そしてまた雲海になってく



風が吹いたなら　その方角へ行ってみよう
その先にきっと　求めるものはあるから
進む足を止めることなく
ただひらすら進んでいこう



共に時も過ぎて　日々を虹色にしている
時には辛い時も　自分の為なんだと思えば
それが経験に変わってく