47「『さよなら』は言わない」

「さよなら」って言葉 受け入れられずにいる
悲しい言葉じゃない また会うための誓いの言葉
そう信じている


「さよなら また会おう」 そう言いながら
君は走り去ってゆく
「次はいつ 会えるのかな」 そう思いながら
僕は独り帰ってゆく

別れたあとの寂しさ 遊ぶときの楽しさ
じっくり噛み締めながら
また会えるさ、と 自分に言い聞かせて
「さよなら」を受け入れた

「さよなら」なんて言わないで
この思いが 消えちゃいそうになるから
「また明日」って言って欲しいんだ
僕の心が その言葉を求め続けて
別れを惜しみ続けてる


「それじゃ またね」 軽く手を振りながら
君は去って行った
「また明日 次いつにする?」 そう聞こうとしても
君のスピードに乗れなかった

会えたときの嬉しさ 君との心の通いを
そっと抱きしめながら
いつでも話せるよ、と 僕に言ってくれたから
「さよなら」を受け取れた

「さよなら」は聞きたくないんだ
この気持ちが 薄れていくのが分かるんだ
「また来週」でさよならしたいと
僕の心は それを待ち続けていて
その度に別れに悲しんでる



いつか君と約束しよう そう決めていたことがある
それは「さよなら」で別れず 「また会おう」で別れよう、と
君に「さよなら」は言わないから
君も「さよなら」は言わないでくれ

これだけは僕らの 決まりにして欲しいんだ



「さよなら」を言わせないでくれ
その運命で 思いがずれるかも知れないんだ
「また今度」って言葉を交わし
僕の器は それで埋まってゆくから
君からの返事を待ちわびてる


「さよなら」って言葉 死ぬまでお預けにしよう
悲しみの言葉じゃない 感謝が込められた言葉だ
そのための言葉だ
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