51「獄」
荒れた獄の中 硬く手を握り締める
泥混じりの食事 錆びついた扉
鎖で縛られた手足 破れまくった衣服
感覚を奪われた俺の身体は
まだ使い物になるのか?
それさえも分からずに ただ時間は過ぎてく
Uh…
扉をノックしても 状況は同じのまま
いつまでも満たされない 切り刻まれた心
感情を表せないほどに ズタズタにされてんだ
声を失った俺の悲しみは
もう諦めるしかないよな?
自問自答も虚しく 体力が奪われるだけ
Ah…
外の世界は何があるんだろう
きっと俺の知らない 幸せな光景
俺は獄の中から いつ踏み出せる…