54「明日へのトビラ」

一日の終わりに現れる 明日と書かれたトビラ
その向こうには何もなく ただ平原が広がってる
元から作られた明日はなく 自分で明日を作ってく


明けない夜はないって言うだろう?
きっとそれと同じで 来ない明日はないんだろう
だから今日を生きていこう
生きるだけで行けるんだ 明日って違う世界へ

癒えない傷を背負って 昨日って世界を抜け出した
今日一日で消せるのか? 深く刻まれたこの傷を

つり橋の向こうに建てられた 明日へのトビラへ行ってみよう
何が待ってるか分からない それは当然のことなんだ
先の見える人生よりも 霧を掻き分ける人生のほうが
数倍楽しさは膨らむ


明日を生きていたいって思うでしょ?
ずっとそれを思ってて 必ず明日は来るから
だから今日を乗り越えよう
難しいことしなくていい 明日に向かって行くだけ

重たく倒れる身体で 明日へ乗り出していけるのか?
今日に留まれないなら トビラへ進むしかないだろう

それぞれの前に現れた 明日へ通じてるトビラ
開いても何も起こらない これから何かが起こるから
見渡せる一生よりは 迷えるくらい深い樹海のほうが
濃い味を味わえる



過ぎた昨日よりも今日 終わりかけた今日から明日へ
その繰り返しの中で 僕らはみんな生きてる
昨日で時が止まった人もいれば
明日で止まる人もいるだろうけど

それでも生きてたんだ
みんな生きてるんだ



昨日の終わりに現れた 明日という名のトビラ
その向こうが今の僕 トビラの向こうで生きてる
明日はプラモを組むように 僕自身で作られる
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