55「七色の橋」

七色に輝く橋 君と寄り添って渡っている
降りる先がどこなのか 全く分からないまま
ただひたすら歩いてる

雨が染みたアスファルト 独特のにおいが漂う
植物には嬉しくて 僕らには困りもの
でも相合傘が出来るから
たまには雨の日も良いかな

カラフルな傘の群れ 横断歩道を渡ってく
向かう先に虹がかかってて それに引き寄せられてる
その中に僕らも混じってて 真直ぐ虹へ向かってる
どこから行けるのか どこにあるのか
位置も曖昧なままだけど
それでも目指してる


雨の日だけの神秘 見つけては同じものを見ている
いつ見え始めたのか 誰にも分からないけど
喜び合って見つめてる

空を映す水溜り 水面はまだ揺れてる
まだ小雨が降ってて 傘をさすか迷ってる
濡れたくない君がいるから
しばらく雨宿りしていこうか

滑りやすい階段を 躓かずに上っていく
その先に虹が見え出して いつまでも見惚れている
白い空に薄く架かって キレイな弧を描いている
どこで出ているのか ここから遠くないのか
カメラで撮影してみるも
少しぼやけて映ってる



雨の日を彩る 七色に光る虹
それは赤い糸のように 二人を巡り会わせる

この神秘の橋を渡った先に 君がいてくれたなら



キレイな七色の橋が 道行く人を惹きつける
あまり見れないわけじゃないけど 焼き付けるように見てる
次第に薄れ消える橋を 消えていくまで見ていた
次現れるのはいつかな また見えるのかな
キレイな橋が架かっていたときは
君を誘って見に行こう
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