559 「優しいワルツ」
真夜中のワルツが どこからか
蒸し暑い夜には 冷えた夢

歌いましょうかと 夏の女神は
微笑んで
踊りましょうかと 夏の紳士は
手を出して
君はどちらを選ぶのか

夢のなかで笑いましょう
これからも いつまでも
夢のなかで語りましょう
これからの 人生を
優しいワルツでも 聴きながら


聞きなれない音が 何分か
汗だくな夜には 風鈴音

眠りましょうかと 白い天使は
寄り添って
起きませんかと その妖精は
声を上げ
僕はどうすればいいのか

遠いあの空で会いましょ
何年も 待ちますよ
陽のあたる場所で逢いましょ
この本を 読んでます
柔らかなワルツを 聴きながら



今何聴いてますか?
今何見てますか?
今何してますか?
今どこにいるんですか?



夢のなかで笑いましょう
これからも いつまでも
夢のなかで語りましょう
これからの 人生を
優しいワルツでも 聴きながら
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