606 「蓮」
夕焼けが僕らを包み込んで
カラスも僕らも もう帰ろう
夜行列車が暗闇を突き破って
光を連れてきた
眩しくて 目をつぶった
秋風が隙間を抜けてきて
咳き込みながらも 生きてくんだ