651 「仮面の世界」
誰もが 仮面をつけて
誰もが 自分を消して
僕には それが分からず
君には それもわかってた?

暴れ倒して 仮面にヒビ入れて
それで満足していた

般若のような仮面が
ボロリ ボロリと崩れ落ち
世界を明るく見せた
まるでクローン人間だ
ニヤリ ニヤリと妙に笑み
心を仮面に変えた


空から 仮面が落ちて
誰かの 素顔を消して
僕には その瞬間(とき)が見え
君なら どうしてるかな?

黒板鳴らして 嫌な音流して
そうやって苦しめていた

祭りのようなお面が
ラララ ラララと歌い出し
この場所を明るくした
猫かぶりの女らは
こわい こわいとしがみ付き
本音を布で隠した



気がつけば目に入る 酷な映像
火が付けば消え行く 長いロウソク
それが失せたら
楽なのに



床に打ちつけ 火花とか散らして
そんな威嚇警戒だ

般若のような仮面が
ボロリ ボロリと崩れ落ち
世界を明るく見せた
仮面をつけた世界が
ピシリ ピシリとひび割れて
元の姿が見えた
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