653 「黒ずんだ思い出」
君から届いた封　結果がわかってるから
見て見ぬふりをしてんだ

綺麗な字で書かれた　僕宛の文字
この字すらもう　今日が見納めだな

仲良く話してた時代の　あの輝いた目を
もう一度だけ見せてよ
どうせ忘れられるんだろう　僕と話したこと
覚えててとは言わないよ


前から言ってたんだっけ　興味ないんだから
友達のままでいてと

昔旅行で撮った　僕らの写真
女々しいけども　捨てられずにいるんだ

ボディタッチ多かった頃の　楽しげな笑顔を
もう一度だけ見せてよ
いつか消えてしまうんだろう　君との思い出も
未練がましくなるんだよ



もっと深くまで　見つめたかった
もっと浅いところ　感じたかった
けど



仲良く話してた時代の　あの輝いた目を
もう一度だけ見せてよ
どうせ忘れられるんだろう　僕と話したこと
覚えててとは言わないよ