688 「赤っ鼻の天狗」
常識人気取って 人の皮を被った
モンスターのような奴に
なりたくはないや
ピュアなやつでいたいな
君について考え出したらきりがなかった
愛について考え出したら夜が明けていた
難しいもんだな 感情は
誰かに干渉されて 明鏡のように
明るさを増していく
明日の準備終わらせようと必死こいてた
時間はもっとないもんかと悩み抜いてた
大声で叫んだら 後のことは
水が洗い去ってくれて 永久に触れず
迷宮にもなるまい
良識人名乗って 鼻を長くしてた
赤っ鼻の天狗なんかに
なりたくはないや
穏やかでいたいな