696 「砂」
君の背中に汗が滲むと
なぜだか 僕まで手に汗握る
大丈夫、大丈夫って言って聞かせても
全然 答える様子がなくて
オドオドしてる

忘れたくて 頭をかき乱して
でもこれ以上 やってたら何かポッカリ
穴が開いてしまいそうで

一歩ずつ 近づいても 分からない
君の気持ちに手を 当てていられない
遠すぎる 君のこと 思ってても
所詮これ以上 無理だと 悟って笑う


僕の身体が君に染まると
どこかで 自我を保とうとしてる
精一杯できているなんて思ってるけど
誰にも そう見えてはいなくて
知らんぷりした

そうじゃなくて いんや、それも違くて
けど浮かぶのは 過去の悪態ばかり
やるせなさに消えてしまう

君の手に 握られてる 神秘には
今生きてることが 彫り記されてる
きらやかな 砂の中 出てきたのは
何年か後の記憶と 想いだけで


忘れたくて 頭をかき乱して
でもこれ以上 やってたら何かポッカリ
穴が開いてしまいそうで

一歩ずつ 近づいても 分からない
君の気持ちに手を 当てていられない
遠すぎる 君のこと 思ってても
所詮これ以上 無理だと 悟って笑う
inserted by FC2 system