719 「夏の領域」
まだ 催眠術が 思い通りに 決まらない日は
空に祈るのさ 「成功しますように…」


夏のある日のある夜
誰かが女に這い寄る
それがお前じゃないこと
心から願ってたのに

積り続ける思いを 打ち上げ花火に乗せて
この空のどこかに バラまけないかな
そうでもしないと僕は
狂っちゃいそうだ

川の畔(ほとり)で歌う君の 声に合わせて口笛を
吹いていたのは僕だけど
邪魔にはなってないよね?


自分探しの旅人
「し続けても無駄なんだ」と
お前が言い出さんこと
期待し続けてたのに

希望に満ちた歓声 赤い風船に込めて
この会場いっぱい 放り込んでよう
そうでもしないと僕は
呑み込まれそうだ

誰も彼もその声の 聞こえてくるその方へと
歩みを進めているけど
君はまだ歌えるの?


川でホタルを見てる君の 横に座り一緒に見よう
ほんの少しの間でも
君の領域(場所)に居たいよ
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